レフ・トルストイの名言からの学び。[世界を変える前に自分を変える]

トルストイの名言からの学びのイラスト1偉人の名言

真の愛は、生そのものである。ただ愛する者のみが生きているのである。

ロシアの大文豪、レフ・トルストイ

戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「復活」「イワン・イリッチの死」世界的な名著を数々残し、その深い思想は当時のロシア正教会政府にも大きな影響を与えました。また日本でもトルストイの作品は森鴎外与謝野晶子宮沢賢治といった作家に親しまれていたと言われいています。

今回はそんなレフ・トルストイの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「世界を変える前に自分を変える」について考察します。

レフ・トルストイとは?どんな人?

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  • 裕福な貴族の家系に生まれる
  • 戦争中に書いた小説が注目を集める
  • 37歳の時「戦争と平和」を発表
  • 宗教界や政界にも大きな影響を与える
裕福な貴族の家系に生まれる

レフ・トルストイは1828年にロシアのヤースナヤ・ポリャーナで生まれます。家は皇帝にも仕えた貴族の家系で、広大な土地を所有していました。

しかし、トルストイが2歳の時に母親が亡くなると、9歳の時には父親も亡くなり、祖母に引き取られることになりますが、その祖母も翌年に亡くなるなど、身内の死を相次いで経験します。

その後、13歳のトルストイはカザンという街に住んでいた叔母に引き取られ、学校も地元で進学、16歳でカザン大学の東洋学科入学しました。

戦争中に書いた小説が注目を集める

しかしあまり成績は良くなく、その後法学部に移行するも19歳で大学を中退します。その後は親から相続した土地で農業経営などを始め、23歳頃から小説を書くようになったと言われています。

また同時期にコーカサス戦争に軍人としても志願します。その戦争中に書いた小説「幼年時代」が雑誌にも取り上げられるなど、注目を集めます。

その後、クリミア戦争などにも赴いたトルストイは、戦地の苦しみを肌で体験し、戦争や生死について深く考えることとなります。この時の経験が後の代表作となる「戦争と平和」に繋がっていきます。

37歳の時「戦争と平和」を発表

軍隊から退いた後は、教育問題への関心からヨーロッパの各地をめぐる旅に出ました。帰国後、自身の農地に従属していた500人にも及ぶ農奴の解放に取り組み、31歳の時には農民のための学校を設立するなど尽力します。

そして34歳で結婚したトルストイは、37歳の時に長編歴史小説である「戦争と平和」の執筆を始めます。彼はこの本のために膨大な資料を読み込み、その数は図書館が建つくらいだとも言われています。

そして1865年に「戦争と平和」が発表されると、トルストイは大きな評価を受け、ロシアを代表する作家になっていきました。

宗教界や政界にも大きな影響を与える

その後も49歳で書かれた「アンナ・カレーニナ」や71歳で発表した「復活」など数々の名作を残しました。晩年はその関心を宗教に置いたトルストイは根本的なキリストの教えに立ち返り「隣人愛」に思慮を深めていきました。

最後の長編作となった「復活」の印税は当時政府に迫害されていたキリスト教ドゥホボール派の人々に寄付されるなど、私財に固執せず「他人のために生きること」を人生の意義としていました。

そんな生活からか、元々の豊かな生活を手放したくない妻との間に確執が生まれ、耐えきれなくなったトルストイは家出を決行します。そしてその道中の列車の中で体調を崩し、82歳でその生涯を終えることとなりました。

レフ・トルストイの名言

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一番難しく、しかも最も大切なことは、人生を愛することです。苦しい時でさえも愛することです。人生はすべてだからです。

一本のロウソクが多くのロウソクに火を灯すように、一人の心が他人の心を啓発し、多数の人々の心を啓発していくことができるのだ。

思いやりはあらゆる矛盾を解決して、人生を美しくし、ややこしいものを明瞭に、困難なことを容易にする。

個人の幸福の追求が人生であるという観点に立ってこの世界を見たとき、人間は、互いに滅ぼし合う人間同士の非理性的闘争ばかりをこの世界に見てきた。しかしながら人間は、他人の幸福を願うことが人生であると認めるならばまったく別のものをこの世界に見ることができる。

人が他人のために、ただ自分の時間や力を捧げるばかりでなく、愛する者のためにその肉体を犠牲にして、そのもののために生命を捧げるときわれわれはみな、ただこれだけを愛と認め、ただこのような愛にのみ幸福を見出し、愛の報酬を見出すのである。

自分を愛してはならない、と言われている。しかし自己に対する愛がなければ、生もないであろう。問題は、自分の何を愛するか、自分の霊を愛するか、自分の肉体を愛するかである。

誰もが世界を変えたいと思うが、誰も自分自身を変えようとは思わない。

言葉から見た、レフ・トルストイてこんな人!

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他人を愛することに喜びを見出した人

ロシアの大作家レフ・トルストイ。その活躍は文学だけにとどまりまらず、彼の思想は民衆だけでなく、当時のロシア正教会や政府などにも大きな影響を与えました。

「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」という大作を残し、有り余る富や名声を得たトルストイですが、その時期には精神を病んでしまい、自殺まで考えるようになります

そんな窮地を踏みとどまったトルストイは、人生について今一度深く探求しようと発起し、聖書の原典を読むためにヘブライ語とギリシャ語の勉強から始め、生きることの意味を模索しました。

そこから導き出したのが、キリストの根本的な教えである「他のために生きる」ということでした。それからトルストイはその教えを頭の中で終わらせるのではなく、自ら行動へと移していきます

その実践を通し、彼は生きること、他人を愛すること、そしてそれが幸福につながると確信していくのでした。そんな彼の言葉には隣人愛、他人を愛することへの希望にあふれています。

人が他人のために、ただ自分の時間や力を捧げるばかりでなく、愛する者のためにその肉体を犠牲にして、そのもののために生命を捧げるときわれわれはみな、ただこれだけを愛と認め、ただこのような愛にのみ幸福を見出し、愛の報酬を見出すのである。」

他人を愛することに喜びを見出した人、それがレフ・トルストイという人でした。

レフ・トルストイの名言からの学び。[世界を変える前に自分を変える]

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大きな変化を願う前に、自分の中に小さな変化を持つ

今回のレフ・トルストイの名言で印象的だったのが「誰もが世界を変えたいと思うが、誰も自分自身を変えようとは思わない。」という言葉でした。

人は夢を持ちます。「将来の夢はなに?」これは幼少期であれば特によく聞かれる質問かもしれません。

あんなこといいな。できたらいいな。

世界を変える。未来を変える。夢とは壮大なものです。

この「変える」という視点は、往々に環境などの外部的なものに向けられがちである。と、僕は感じます。現状の不足な部分を改善し、良いものはより良く。そんな世界を目指すことは素晴らしいことです。

しかし、外部要因が変化しても、それを用いる人間が変わらない限り、社会は常に過酷な変化を求められ続けられるでしょう。そしてここで言う人間とは大衆ではなく、自分という一個人です。

大きな変化を願う前に、自分の中に小さな変化を持つ。

自殺まで考えるほど人生に絶望感を感じたトルストイが、隣人愛に人生の活路と喜びを見出せたのは、まさしく自分自身を変化させたからに他なりません。そんな働きが、多くの人の心を動かし、社会にまで大きな影響を与えていきました。

すべての始まりはいつでも自分自身からであり、世界を変えようと願う前に自分自身を変える努力をする。ほんの些細なこの道こそが、世界を変えるという大きな道にも繋がっているのだと、今回のトルストイの言葉に触れ、学ぶことができました。

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neighborly love・・・隣人愛

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