ジャンヌ・ダルクの名言からの学び。[生きる意味とは?]

ジャンヌダルク 画像偉人の名言

革命家ではなく愛の指導者になりたい

19歳でこの世を去ったフランスの英雄、ジャンヌ・ダルク

彼女はフランスを救うため16歳の時に王様に向かってこの言葉を言いました。まだ子どもの少女をつき動かしたのは、自分に与えられた使命によるものでした。

今日はそんなジャンヌダルクの名言を紹介し、そこからの学びを書いていきます。

ジャンヌ・ダルクとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介

ジャンヌダルクの名言からの学びのイラスト4
  • 12歳で神の声を聞く
  • 17歳で軍に入隊
  • 19歳で火あぶりの刑
  • 復権裁判で無罪へ。フランスの英雄へ

12歳で神の声を聞く

ジャンヌダルクは1412年頃ドイツとフランスの国境付近の小さな村、ドンレミで生まれます。父親は農業を営んでおり、彼女はどこにでもいるごく普通の女の子でした。

しかし12歳の時、道を歩いていると急に大天使ミカエルキリスト教の聖人が現れる幻視を見ます。彼らはジャンヌダルクに

「イギリス軍を駆逐し、王太子シャルルをフランス王位に就かしめよ

という啓示を残し、消えました。ジャンヌダルクは天使たちのあまりの美しさに感動し、彼らが消えた後、泣き崩れたといいます。

17歳で軍に入隊

その時からジャンヌダルクの人生は一変します。彼女は天使からのお告げの通りに、まずは王太子に会うことを目指します。

まずは守備隊長に王宮訪問の許可を願い出ますが、農民出身で10代の少女の話は鼻で笑われてしまいます。しかしジャンヌダルクはめげることなく貴族の協力者を作り再び守備隊長に会いに行きます。そこでニシン戦争でフランスが敗北する予言を伝え、それが見事に的中します。

ついに王太子に会ったジャンヌダルクは

私は神の声を聞いた。私以外にこの国を救える者はありえません。

と堂々と主張します。

王太子は少女の発言に困惑しますが、当時イギリスと戦争していたフランスは危機的状況であり、あらゆる手を尽くしても敗北するという絶望感が漂っていました。そんな状況下に突如現れた少女の言葉に、王太子はかすかな希望を見出したのでした。そして17歳で軍隊に入り軍事指揮を取ることになります。

19歳で火あぶりの刑

指揮を取ることとなったジャンヌダルクは今までの消極的な戦いを一新し、積極的な攻めの戦いを指示します。彼女は負け続けて弱気になっている兵士を鼓舞しながら、前線で力強く戦いました。

そこから大逆転で勝ち続け、フランスにとって大事なオルレアンという領地を奪還し、12歳で啓示を受けた「シャルル王を国王にする」ことに成功しました。その後フランスとイギリスは休戦協定を結びますが、すぐに失効。また戦争が始まり、ジャンヌダルクも戦地へ援軍としていきますが、敵につかまり捕虜となってしまいます。

当時、捕虜となれば身代金を払い、解放を求めるのが一般的でしたが、シャルル国王は引き渡しを要求せず結果的にジャンヌダルクを見殺しにしてしまいます。捕虜となり敵国で裁判されることとなったジャンヌダルクは無罪を主張しますが、いわれのない数々の罪状を突きつけられ、最終的には異端の罪で火あぶりの刑にされてしまいました。

そしてわずか19年の人生を終えるのでした。

復権裁判で無罪へ。フランスの英雄へ

ジャンヌダルクの死後、22年間も続いたイギリスとフランスの百年戦争が終結、その後ジャンヌダルクの復権裁判が開かれることになりました。ローマ教皇も承認したこの裁判でジャンヌダルクは無罪となりました。

フランスのカトリック教会はジャンヌダルクの若き功績をたたえ、彼女は聖人の一人として神格化されていきます。パリにはジャンヌダルクが馬に乗った銅像がありますが、現在でもフランスを救った英雄として人々から尊敬されています。

ジャンヌ・ダルクの名言

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一度だけの人生。それが私たちの持つ人生すべてだ。

私がそこにいないのなら神は私をそこに行かせるでしょう。私がそこにいるのなら神は私を居させ続けるでしょう。

私はまったく怖くない。これをするために生まれてきたのだから。

私たちは一つの人生しか生きられないし、信じたようにしかそれを生きられない。

あなたが何者であるかを放棄し、信念を持たずに生きることは、死ぬことよりも悲しい。若くして死ぬことよりも。

勇敢に進みなさい。そうすれば総てはうまくゆくでしょう。

私たちが戦うからこそ、神様は勝利を与えて下さる。

言葉から見た、ジャンヌダルクてこんな人!

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責任感溢れる女性リーダー

ジャンヌダルクが神の声を聞いた年齢は12歳です。

まだまだ子どもの少女に崩壊寸前のフランスの運命が託されました。幻視という不確かな感覚の中、その言葉だけを信じ、実行していくジャンヌダルクの精神力の強さに驚嘆します。

少女がこの途方も無い偉業を成し遂げられたのも自分の与えられた人生や使命に対して、圧倒的な責任感があったからでっしょう。彼女にとって人生はただ生きるのではなく、どう生きるかが大切だったんだと残された言葉から感じさせられます。

たとえ悲惨な最期になっても、それすら受け止め、背負って前に進む。そんな責任感の強さを感じました。

ジャンヌダルクの名言からの学び。「生きる意味とは?」

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自分の使命が生きる意味になる。

ジャンヌダルクは19歳という短い人生でしたが、歴史に名を残すような濃く、深い人生を送りました。それは若くして使命を与えられ、それを成し遂げるために生きてきたからだと思います。

ジャンヌダルクにとって生きる=使命だったのでしょう。

彼女の言葉にはそんな使命感が溢れています

生きる意味とは自分に与えられた使命を見つけること。ジャンヌダルクの言葉を見て、そう感じさせられました。では使命とはどうしたら見つかるのか。。。ちょっと考えてみました。人間には承認欲求というものがあります。人は誰かに必要とされると感じると、大きな喜びを感じるでしょう。

その一番身近な例が親子の関係です。小さな子どもは圧倒的に親の力を必要とします。よく親になると性格が変わるといった話も聞きますが、それ大きな使命を与えられるからなのかもしれません。

先日紹介したパナソニックの創業者の松下幸之助さんは常に「社会のために」という使命を持って物を作り、経営をしていたといいます。

人はこの「使命」を自分の中に見出せればより強く、躍動的に自分の人生を生きれるのかもしれません。

自分の使命に人生を捧げフランスの英雄となったジャンヌダルクから、使命を見つけることの大切さを学びました。

今日の英語

  • mission・・・・使命
  • responsibility・・・・責任