マララ・ユスフザイの本の名言
[マララ 教育のために立ち上がり世界を変えた少女]

わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女本の名言

今回の本の名言で取り上げたのは2014年にノーベル平和賞を史上最年少の17歳で受賞したパキスタンの少女、マララ・ユスフザイの著書「マララ教育のために立ち上がり世界を変えた少女」です。

なぜ、どのようにして10代の少女が世界を動かすことができたのか。その片鱗が垣間見れる一冊です。

この本はマララ本人が書き下ろした初めての手記となっており、構成は生い立ちから2013年までの出来事、それに伴う彼女の感情が素直に書かれています。

子どもでも読めるように大きな文字と漢字にふりがなが振られた体裁になっていますが、内容はとても深く、大人でも十分読み応えのある本です。

遠く離れた中東の国パキスタンで1人の少女が大きい悪に立ち向かった軌跡が書かれています。

著者紹介

この本の著者はマララ・ユスフザイというパキスタンの女性活動家です。

幼い頃から勉強が好きだったマララ。しかしイスラム教のしきたりや、武装勢力タリバンの弾圧により、女性が教育を受けることが困難になってしまいます。

当たり前に学べる環境を。

そう強く願ったマララはBBCをはじめメディアで現状を訴え、世界に発信しました。

タリバンに撃たれ殺されそうになりながらも、女性の人権と教育の大切さを提唱し、史上最年少でノーベル平和賞も受賞しました。

マララ・ユスフザイについてはこちらに詳しく書いています

マララ・ユスフザイの本の名言

「マララ 教育のために立ち上がり世界を変えた少女」の中で心に残った名言を抜粋し、紹介します。

二番になるのは、いいことだ。これで、勝つこともあれば、負けることもあると、わかったろう。勝ったときだけでなく、負けてもいさぎよく結果を受け入れられるようにならないといけないよ。

神さまにお願いした。

―わたしたちを祝福し、お守りください。父さんとわたしたち家族にご加護をください。それから、考え直して、こうお願いした。

――この通りにご加護を。いいえ、この近所に。スワート全体に。それから、こういい直した。

――パキスタンの国じゅうにご加護を。いいえ、パキスタンだけじゃなく、世界じゅうにご加護を。

わたしたちパシュトゥン人は、神を深く信じる民族です。タリバンのせいで、わたしたちは、世界中からテロリストだと思われています。でも、それは本当のことではありません。わたしたちは、平和を愛しています。スワートの山々、木々、花、この渓谷にあるものは、すべて平和のためにあるのです。

父さんの引きつった顔を見ていて、わかった。わたしがどうしようと、父さんは応援してくれるだろう、と。悩むまでもなかった。これがわたしの使命だから。わたしの内側に、なにか大きな力が宿ったようだった。わたしよりも大きくて強いなにかがいて、恐怖を吹き飛ばしてくれるようだった。今こそ、いつも勇気をくれた父さんに、わたしが勇気を分けてあげる番だった。

神さまはなんて偉大なんだろう! 神さまは、あたえてくださった世界の美しさを見るための目、ふれるための手、すばらしい香りをかぐための鼻、そのすべてを楽しむための心を。それなのに、わたしたちは、どれかをなくすまで、その奇跡に気づかない。

もう一度、音が聞こえるようになったことは、たくさんの奇跡のひとつでしかない。

スクールバスに乗った女の子たちにむかって、タリバンが銃を三発撃ったのに、ひとりも死なずにすんだこと。

ひとりの人間がわたしをだまらせようとしたら、数百万人から声があがったこと。ひとつひとつが、また、奇跡。

わたしは、世界はひとつの家族だと思う。だれかがこまっていたら、みんなが手を貸して、助けなくてはいけない。みんながわたしを支えてくれることも、女の子の教育を支えることにつながっている。確かに、タリバンはわたしを撃った。でも、銃で撃てるのは、体だけ。わたしの夢は銃では撃てない。わたしの信念を殺すこともできない。

わたしは、すべての人にとって言論の自由、表現の自由は大事であると考える両親のもとに生まれたことを、幸せに思います。家族はいつもわたしのそばにいてくれました。父は、平和と教育のために声をあげたいという、わたしの夢を応援してくれました。母は、父とわたしを支えることで、活動に協力してくれました。そして弟のクシャルとアタルがいてくれるので、たとえわたしが世界じゅうで有名になってもふたりにとっては、わたしはひとりの姉であることを忘れないでいられます。

本の名言からの学び

誰よりも大きい父親、家族という存在のありがたさ

マララ自身が書き記した手記。この本には彼女の素直な気持ちが記されており、名言として紹介した言葉たちを見てもそれを強く感じさせられます。

中でも心惹かれたのが、「わたしは、すべての人にとって言論の自由、表現の自由は大事であると考える両親のもとに生まれたことを、幸せに思います。家族はいつもわたしのそばにいてくれました」という言葉でした。

この言葉からもわかるようにマララは両親をとても慕い、尊敬していました。

マララの父親は学校を経営し、学費が払えない子どもにも学ぶ場を提供していました。またテロ組織にも毅然とした態度で立ち向かうなど、彼女の手本になるような強い意志を持った人物でした。

そして母親はそんな父親を誇りに思い、たとえ危険な目に合ったとしても、正しいと感じたことに反対せず応援し、優しく包み込んでくれる愛情深い人でした。

世界を動かしたマララの強さと、同じような境遇の人々を想う愛情はそんな2人の両親がいたからこそなのだと感じさせられました。

幼い少女が成した偉業の背景にはそんな家族の力があった事をこの本を読んで初めて知ることができました。

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