ロベルト・コッホの名言からの学び。[長期の努力の大切さ]

ロベルト・コッホの画像偉人の名言

純粋培養は、伝染病のすべての研究の基盤です。

ドイツの細菌学者、ロベルト・コッホ

炭疽菌、結核菌、コレラ菌など数々の伝染病の原因を突き止め、フランスのルイ・パスツールと並び、近代細菌学の開祖とも言われ、ノーベル医学賞・生理学賞も受賞するなど、医学の歴史に多大な業績を残した偉人です。

今回はそんなロベルト・コッホの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「長期の努力の大切さ」について考察します。

ロベルト・コッホとは?どんな人?

ロベルト・コッホの名言からの学びのイラスト4
  • 13人兄弟の大家族
  • 医学を勉強するも、将来は冒険家を夢みていた
  • 炭素菌を発見し注目を浴びる
  • 結核の原因を突き止め、コレラ菌を発見
13人兄弟の大家族

ロベルト・コッホは1843年にドイツのクラウスタールと呼ばれる鉱山町で生まれます。父親は鉱山の技師の仕事をしていました。また13人兄弟という大家族だったため、一家は慎ましく質素な暮らしぶりだったといいます。

幼少期のコッホは机の上で勉強するよりも、自然をまわり、虫や花などを顕微鏡で観察したり、標本を作ったりするのが好きな子どもでした。

それでもドイツの中高一貫校であるギムナジウムを優秀な成績で卒業すると、19歳で地元から近くにあるゲッチンゲン大学に入学します。そこで医学の他、数学や物理学、自然科学などを学びました。

医学を勉強するも、将来は冒険家を夢みていた

子どもの頃から好奇心が強かったコッホは、将来は冒険家になろうと考えていました。そして船医となり世界中を見て回りたいと思っていたのです。

しかし24歳で結婚したことをきっかけに、現実的な医者としての人生を歩むこととなります。大学を卒業したコッホはハンブルクの病院に勤め、その後も様々な土地で医者を続けながら、28歳の時にウォルシュタインという街で開業医を始めます

毎日たくさんの患者が来るなど病院は繁盛しましたが、コッホは田舎町での暮らしにどこか退屈さを感じていました。そんな時に隣国フランスではルイ・パスツールが微生物の発見で大きな注目を集めていました。

炭素菌を発見し注目を浴びる

コッホもこれに触発されるように、誕生日に妻からもらった顕微鏡を使い、地元で流行していた家畜病である炭疽病の研究を始めます。そして研究の末、健康な家畜の血液中には存在しない細長い棒状の微生物を発見し、これが病気の原因であることを突き止めました。

そして炭疽菌を発見したとの論文を発表したところ、たちまち新聞に取り上げられ、医学界で一気に注目されるようになりました。この功績により、コッホは37歳でベルリンの国立衛生局、研究室主任に任命されます。

田舎町でたった1人で研究していたコッホですが、ベルリンに来ると充実した設備を与えられ、より一層研究に励むようになりました。そして2年後の39歳の時に発見したのが「結核菌」です。

結核の原因を突き止め、コレラ菌を発見

当時、結核は死の病と言われ、ヨーロッパで亡くなる人の7分の1はこの病気が原因だったと言われています。結核はそれまで何千年もの間、特別な治療法もなく、多くの人の命を奪ってきました。

この結核菌の発見により世界は歓喜し、コッホの名は世界中に知れ渡るようになります。そして後に、発見された3月24日は、コッホの業績を讃え「世界結核デー」と定められました。

この成功でもコッホの研究は終わることなく続けられ、翌年にはインドで発生した伝染病コレラの原因となったコレラ菌を発見するなど、様々な伝染病の解明に取り組みました。

そして長年の業績により1905年にはノーベル医学賞・生理学賞を受賞します。そんな人類の医学史に多大な功績を残したロベルト・コッホは1910年、66歳でその生涯を終えました。

ロベルト・コッホの名言

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学問というものは、高尚なことを研究するだけで、自己満足しているのは本意でない。これを実際に応用して人類に福祉を与えてこそ学者の本分をつくすもので、真にこれが学者の任務である。

睡眠病は、いま学問的に最も論争されている興味深い問題だ

怠るなかれ。決してあきらめるな。

一種類の黴菌だけが一つのきまった病気を引き起す。各々の病気はすべてそれ自身のきまった微生物をもっているのだ。私はそれを知っている。

私の発見といったところで、別にたいした進歩というほどのことでもありませんよ。

私はただ全力をつくして働いただけです。もし私が他の人々よりも余計に成功をおさめたとするならば、それは私が医者という畑をほっつき歩いているうちに、まだ黄金がゴロゴロしている土地へ、たまたま運よくぶっかったということでしょう。これは別に、自慢になるほどのことでもありません。

私は万事、まやかしですましている医者稼業を憎む。

言葉から見た、ロベルト・コッホてこんな人!

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まだ見ぬ世界を目指した冒険家

数々の伝染病の究明に尽力したロベルト・コッホですが、一番最初に発見した炭疽菌は、全てコッホひとりで試行錯誤され、見つけられたものでした。

医学書もなければ、十分な研究機材もない。

そんな環境下でも彼は研究に没頭し、持ち回りで工夫しながら、繰り返し実験を行いました。誰も見たことのない病気の原因を突き止める。そんな日々はコッホが若い頃夢みた、冒険家に重なったのかもしれません。

私はただ全力をつくして働いただけです。もし私が他の人々よりも余計に成功をおさめたとするならば、それは私が医者という畑をほっつき歩いているうちに、まだ黄金がゴロゴロしている土地へ、たまたま運よくぶっかったということでしょう。これは別に、自慢になるほどのことでもありません。」

というコッホの言葉を見ても、ただ自分の好奇心の向くままに突き進んだ純粋な心を感じさせられます。

まだ見ぬ世界を目指した冒険家。それがロベルト・コッホという人でした。

ロベルト・コッホの名言からの学び。[長期の努力の大切さ]

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長い時間をかけてでもやり続ける

今回のロベルト・コッホの名言で印象的だったのが「怠るなかれ。決してあきらめるな。」という言葉でした。

コッホは炭疽菌の研究を始めてから、5年の間、たったひとりで根気よく実験を続けました。また繁殖スピードが遅い結核菌の研究でも地道な観察を日々続けたのです。

数々の偉業の裏側には長期にわたる毎日の取り組みがありました。

短期に、そして楽に成果をあげたい。もしかすると多くの人はそう思うのかもしれません。しかしコッホだけでなく、これまで紹介してきた偉人たちの偉業のほとんどは、日々の積み重ねで成されたもので、そこには多くの時間が投入されていました。

継続は力なり。という有名な言葉もありますが、諦めずに続けた時間が、取り組み続けた物事を誰よりもより深く見つめさせ、そして新しい発見を与えてくれるのだと、今回のコッホの言葉に触れて感じさせられました。

長い時間をかけてでもやり続ける

たったひとりでも研究をやり続けた近代細菌学の開祖、ロベルト・コッホの名言からそれを学びました。

今日の英語

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continuation・・・継続

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