宮本武蔵の名言からの学び。[結果や目標にとらわれない]

宮本武蔵 画像偉人の名言

千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす。

天下無双の剣豪、宮本武蔵

宮本武蔵は生涯で一度も決闘で負けたことがないと言われており、現代でもその人生はドラマや小説、漫画など様々な分野で表現され、その強さは伝説的に語り継がれています

今日はそんな宮本武蔵の名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「結果や目標にとらわれない」について書いていきます。

宮本武蔵とは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介

  • 13歳の時に初めての決闘
  • 名門吉岡一門に一人で打ち勝つ
  • 佐々木小次郎と巌流島での決闘
  • 兵法、五輪書の執筆

13歳の時に初めての決闘

宮本武蔵の生涯は様々な諸説があり、確かな情報がないのが現状です。生まれた年も場所もいくつかの説があり、一説によると岡山県の美作市に1584年に生まれたとさせています。

また父親は戦国時代に活躍した剣豪、新免無二とされています。父も二刀を扱う剣豪であったため、二刀流で有名な武蔵はこの父の影響を大きく受けていたと考えられています。

父により幼少期から剣術の修行を受けていた武蔵にとって初めての決闘は13歳の時でした。この決闘から武蔵の生涯無敗伝説は始まりました。

名門吉岡一門に一人で打ち勝つ

17歳の時には徳川家康豊臣勢力との間で起きた、天下分け目の戦「関ヶ原の戦い」にも参加したとされています。

そして21歳の時に京都の剣術名門家である吉岡一門に単身決闘を挑みます。最初に当主の吉岡清十郎と戦い勝利した武蔵は、その弟の伝七郎、清十郎の子供である又七郎にも続けざまに勝利しました。

当主を失った門下生たちは数十人にも及び武蔵を討とうとしますが、最終的にこの人数にも一人で戦い抜き、吉岡一門を断絶するほどの強さをみせつけました。

佐々木小次郎と巌流島での決闘

そして29歳になった時、宮本武蔵にとって最大の決闘とされている巌流、佐々木小次郎と下関にある船島という小島で決闘をおこないます。

二刀流の武蔵と長刀使いの小次郎の一戦は武蔵の木刀による一撃で幕を閉じ、見事武蔵は勝利をおさめました

その後に起こった大坂の陣では徳川軍に加勢し、そこでもその強さを遺憾なく発揮、多くの功績を残したとされています。またその後はいくつかの藩主にも召し抱えられ、度々戦に繰り出したとされています。

兵法、五輪書の執筆

晩年は熊本に移住し、58歳の時には自らが体得した剣術を記した「兵法三十五箇条」を書き上げ、その2年後には兵法の極意を説いた「五輪書」を執筆し始めます。

五輪書の執筆には2年の時を用し、地・水・火・風・空の5巻からなるこの書物には武蔵の剣術理論が詰め込まれており、現代の武道にも大きな影響を与えているとされています。

そして五輪書を執筆し終わった矢先、病に倒れた武蔵は62歳でその生涯を終えました。

宮本武蔵の名言

宮本武蔵 イラスト

ものごとにはそれぞれ拍子というものがあるが、とりわけ兵法の拍子は鍛練なくしては会得できないものである。

何ごとも勝つということは、道理がなくて勝つことはできない。

日々にその道に励んでも、心が本道に背けば、自分ではよい道と思っていても、正しい道からみれば実の道ではない。実の道を究めなければ、少しの心のゆがみにつれて、後には大きくゆがむものである。

体の大きい者も小さい者も、心をまっすぐにして、自分自身の条件にとらわれないようにすることが大切である。

自分に与えられたこの孤独と漂泊に感謝を持ち理想を持ち誇りを持たないか。理想のない漂泊者、感謝の無い孤独。それは乞食の生涯だ。西行法師と乞食の違いは心にそれがあるかないかの違いだ。

打ち込む態勢をつくるのが先で、剣はそれに従うものだ。

あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように黙って、自分を動かないものに作り上げろ。世間に媚びずに世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値うちは世の人がきめてくれる。

言葉から見た、宮本武蔵てこんな人!

心の鍛錬を大切にした人

戦国の乱世を生きながら生涯無敗という偉業を残した宮本武蔵。天下無双とも言われるその強さは日々の積み上げられた鍛錬によるものであることは言うまでもありません。

武蔵は剣の技術や肉体的な修行だけでなく、自分の心を鍛えることも同じくらいに大切にしていました。それは彼の「打ち込む態勢をつくるのが先で、剣はそれに従うものだ。」という言葉からも感じられます。

一撃で生死が決する決闘において、どのような環境でも揺るがない強い心を持つこと。その心の強さが宮本武蔵が生涯勝ち続けることができた大きな理由なのでしょう。

心の鍛錬を大切にした人。それが宮本武蔵という人でした。

宮本武蔵の名言からの学び。[結果や目標にとらわれない]

結果への心配の前に実力を磨く

今回の宮本武蔵の名言で印象的だったのが「あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように黙って、自分を動かないものに作り上げろ。世間に媚びずに世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値うちは世の人がきめてくれる。」という言葉でした。

勉強でも仕事でも何か目標を立て、それに向かって行動をすると、その先の結果に意識がとらわれ過ぎてしまうことってあると思います。

僕の場合だと今勉強している英語テストの点数を上げることが日々の目標ですが、しかしそれはあくまでも英語を習得する目的のための目標であり、数字という結果にとらわれすぎると、本来目指すべきものを見失ってしまう。と、つねづね思います。

結果は大切ではありますが、その結果に導くのはシンプルに自分の実力であり、その実力が正しい努力で培われていくのであれば、その結果は自然と生まれてくるのかなと、宮本武蔵の言葉に触れて感じました。

結果への心配の前に実力を磨く

戦国の世を生きた天下無双の剣豪、宮本武蔵の言葉からそれを学びました。

今日の英語

  • real ability・・・実力