モハメド・アリの名言からの学び。[自分を信じる ]

モハメドアリ 画像偉人の名言

リスクを取る勇気がなければ、何も達成することがない人生になる

アメリカの偉大なボクサー、モハメド・アリ

ボクシングだけでなく戦争や人種差別とも闘い、多くの人々に影響を与えた人物でした。

そんなモハメド・アリの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「自分を信じる」について考察します。

モハメド・アリとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介

  • 12歳でボクシングを始める
  • オリンピック金メダル→世界チャンピオン
  • ベトナム戦争の徴兵拒否
  • 復活から再び世界王者へ

12歳でボクシングを始める

モハメド・アリは1942年にアメリカのケンタッキー州で生まれました。本名はカシアス・マーセラス・クレイ・ジュニアで、後のイスラム教への改宗を機に名前をモハメド・アリに変更しています。

アリは12歳の時、父親からプレゼントされた大切な自転車を盗まれてしまい、急いで警察に駆け込みます。そこで会った警察官がたまたまボクシングジムのトレーナーをしていたことをきっかけに、ボクシングを勧められ、そのままボクシングを始めることとなります。

ボクシングジムに通い始めてからわずか8週間でアマチュアボクサーとしてデビューしました。小さい時からその才能を開花させたアリは、数々の大会で優勝を続けます。

オリンピック金メダル→世界チャンピオン

そして1960年に18歳でローマオリンピック、ライトへビー級に出場し、前年度のチャンピオンを判定の末破り優勝、見事金メダルを獲得しました。同年にプロデビューを果たし、初戦も勝利で飾ります。

そして4年後の1964年に当時最強のハードパンチャーと言われていたヘビー級チャンピオン、ソニー・リストンと対戦します。試合前は圧倒的な劣勢でしたが、試合が始まるとアリは一方的な勝利をおさめ、ヘビー級王者に輝きます。そしてここから9度も防衛に成功します。

しかし1966年にアメリカはベトナム戦争を本格化させ、大規模の徴兵を行いました。そんな社会情勢の中、アリは「何の罪もないベトナムの人たちに爆弾を落としたり、銃弾を浴びせたりすることなどできない。」と言い、徴兵を拒否します。

ベトナム戦争の徴兵拒否

当時、アメリカ国民の大多数がベトナム戦争に賛同している時期で、このアリの発言は国家への反逆とみなされ、国中からの大バッシングにあいます。

そして翌年には徴兵回避の罪で有罪判決を受け、ボクシングライセンスも剥奪されてしまいます。しかしアリは自分の主張を曲げることなく、裁判で戦い続けました

アリの発言後、ベトナム戦争支持の動きはかげりを見せはじめます。50%を超えていた支持率も27%までに落ち、それにより少しずつアリに味方する人々が増えていきました。そして1971年にアリの有罪判決は破棄され、ライセンスも再び与えられまいた。

復活から再び世界王者へ

ライセンスを剥奪されていた3年7カ月(25歳〜28歳)のブランクはスポーツ選手にとっては致命的だったにもかかわらず、史上最高のハードパンチャーと言われたジョージ・フォアマンをKOで破り、王座に返り咲きました。この試合は「キンシャサの奇跡」と呼ばれ、語り継がれています。

その後も再び9度タイトル防衛を果たし、1981年に現役を引退しました。有名なボクシング映画である「ロッキー」はモハメド・アリの試合を観て感動したシルベスター・スタローンによって作られた作品です。

引退後はパーキンソン病を患い、歩くことも困難になってしまうアリですが、闘病生活を続けながらも精力的に社会活動を行いました。

スポーツだけでなく社会的な面でも大きな影響を与えた偉大なボクサー、モハメド・アリは2016年に74歳で息を引き取りました。

モハメド・アリの名言

モハメドアリ イラスト

人間が困難に立ち向かう時、恐怖を抱くのは信頼が欠如しているからだ。私は私を信じる。

「不可能」とは、自らの力で世界を切り拓くことを放棄した臆病者の言葉だ。「不可能」とは、現状に甘んじるための言い訳にすぎない。「不可能」とは、事実ですらなく単なる先入観だ。 「不可能」とは、誰かに決めつけられることではない。「不可能」とは、可能性だ。「不可能」とは、通過点だ。「不可能」なんて、ありえない。

意志の力はどんな技術よりも更なる強さを与えてくれる。

カビの生えたパンからペニシリンを作ることができるのなら、君の中からも間違いなく何かを生み出せるはずだ。

そのことをあなたの精神が思い描き、心がそれを信じられるなら、達成することは可能だ。

肯定の繰り返しが信念につながる。その信念が深い確信になると、物事が実現し始める。

他人が望む人間ではなく、私は私がなりたい人間になる。

言葉から見た、モハメド・アリてこんな人!

絶対的な強さを持った人

輝かしい成績を残してきたモハメド・アリはリングの外でも、その強さを前面に出した立ち振る舞いで有名でした。試合前に予告KOを宣言したり、対戦相手を挑発するマイクパフォーマンスもモハメド・アリから始まったとも言われています。

常にメディアでも強気な言葉を発信し、世界王者となった時にインタビューで言った「I must be ‘The Greatest’!」という言葉もモハメド・アリの性格を象徴しているように感じます。

彼の名言の中にある「意志の力はどんな技術よりも更なる強さを与えてくれる」という言葉にもあるように誰よりも強い気持ちが彼を偉大チャンピオンにしたのだと感じさせられます。

絶対的な強さを持った人。それがモハメド・アリでした。

モハメド・アリの名言からの学び。[自分を信じる ]

自分を信じるところから全てが始まる

モハメド・アリの言葉で印象的だったのが「人間が困難に立ち向かう時、恐怖を抱くのは信頼が欠如しているからだ。私は私を信じる。」という名言でした。

アリが亡くなったニュースが世に出た時、ボクサーやスポーツ選手だけでなく、多くの著名人が追悼のコメントを寄せました。それはアリがスポーツをこえて大きな影響を与えたことを象徴していたと感じます。

ベトナム戦争がピークを迎えていた当時のアメリカは黒人差別も根強く、黒人が白人に理不尽なリンチで殺されてしまうことも珍しくない時代でした。そんな中、アリは戦争や人種差別に一人で立ち向かい、自分が信じることを貫きました

そして次第に若い人や黒人を中心にアリの意志を支持する人々が増えていったのです。

たとえ国であろうと間違った道に進むのであれば、その間違いを提唱し、自分の信念を貫く。その強い「自信」に多くの人が感化されたのだと、彼の言葉に触れて感じました。

自分を信じるところから全てが始まる

記録にも記憶にも残る偉大なボクサー、モハメド・アリの言葉からそれを学びました。

今日の英語

  • confidence・・・自信
  • strength・・・強さ