私達の財産、それは私達の頭の中にある。
オーストリアの偉大な作曲家、モーツァルト。
3歳で楽器を演奏し、5歳で作曲をしてしまったという、生まれながらの音楽の天才でした。
今日はそんなモーツァルトの名言と、その言葉たちからの学び「コミュニケーションとは」について書いてきます。
モーツァルトとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介
音楽をするために生まれてきた神童
モーツァルトは1756年にオーストリアのザルツブルクで生まれます。父親は宮廷の作曲家として働いており、ヴァイオリニストでもありました。
モーツァルトは3歳の時、姉が弾いていたチェンバロ(ピアノのようなもの)を見よう見まねで弾いていたと言います。それを目撃した父親はモーツァルトの才能に驚愕し、音楽を教えるようになりました。
また5歳の時には自分の曲を作ってしまうなど、モーツァルトは神童と言われ、その噂はたちまち広がっていきました。
旅をしながら音楽を学ぶ
父親はモーツァルトの才能を伸ばすため、より大きな町で演奏会を行おうと、一家でウィーン、パリ、ロンドンなどへ演奏の旅に出かけました。
モーツァルトは音楽の教育をこの旅の期間に受けていたと言われています。20歳以上の名高い音楽家でなければ会員になれないイタリアのボローニャ音楽院に14歳という若さで合格し、音楽家として一段と成長していきました。
その同じ頃、ザルツブルクの大司教が亡くなり、新しくコロレドという大司教が宮廷にやってきます。しかし、この大司教は音楽のことには無頓着で、モーツァルトは5年ほど冷遇された期間を過ごします。
歴史上初めてのフリーの音楽家
20歳を過ぎたモーツァルトはなんとか大司教に許しを貰い、また演奏の旅へ出かけるようになりました。しかし演奏や作曲をしても報酬はわずかで、生活は苦しいものでした。
23歳の時に故郷に戻り、またコロレドの宮廷で音楽家として働きはじめます。当時の音楽家は貴族に雇われ活動するのが一般的でした。しかし意見が合わないコロレドと衝突し、宮殿を解雇されてしまいます。
こうしてフリーの音楽家として活動するようになったモーツァルト。貴族から離れて音楽活動するのは歴史上モーツァルトが初めてと言われています。
全てが音楽の人生
自由になったモーツァルトは次々と名曲を生み出していきます。そして彼の名は世界中に知れ渡っていきました。
しかし、その音楽活動はあまりお金になるものではなく、生活は食べるものにも困るような苦しい状況でした。
貧しさと過労のためか、モーツァルトは体調を崩してしまいます。しかし、彼は休むことなくいつも作曲や公演を行っていたと言います。その後も体調はあまり回復せず、モーツァルトは35歳の若さで亡くなりました。
モーツァルトの名言
僕ほど作曲に長い時間と膨大な思考を注いできた人は他には一人もいません
音楽においてもっとも不可欠でもっとも難しく、主要な事柄はテンポだ。
多くのことをなす近道は、一度にひとつのことだけすることだ。
音楽は決して耳ざわりであってはならない。むしろ耳を満足させ楽しみを与える、つまり常に「音楽」でなくてはならない。
作曲家であるということは精力的な思考と何時間にも及ぶ努力を意味するのです
雄弁に語ることは芸術にとってとても大切なことです。しかしそれと同じぐらい語らないことも大切なのです。
私は生涯で一度も独創的なメロディーなんて作ったことがない。
言葉から見た、モーツァルトてこんな人!
命をかけて音を楽しんだ人。
生まれた時から音楽に親しんできたモーツァルトにとって、音楽とは彼の人生そのものでした。
幼い頃から神童と呼ばれ、ある種、見せ物みたいに扱われることもあったようですが、モーツァルトは常に自分の音楽で人々を楽しませることを考えていました。
食べるものにも困った状況になり、病気を患いながらも作曲や公演を辞めることはなかったモーツァルトは命をかけて音を楽しんだ人でした。
モーツァルトの名言からの学び。[コミュニケーションとはを考える]
表現は多彩であれ
モーツァルトの言葉から、彼は音楽をどのように伝えれば人々が喜び、感動するのかを深く考え、研究していたのだと感じます。
自分ごとですが、昔よく聴いていた曲とかを久しぶりに聴きなおした時、その頃の思い出がフラッシュバックのように蘇ってくることがあります。それくらい音楽って人の感覚と密接につながっているのだなと感じさせられます。そして曲調やリズムでその雰囲気はいかようにも変わる、音楽の表現は本当に様々です。
人間が普段いちばん身近で発している音は「口から出る言葉」です。そこには音楽と同じように「音」が存在します。
人とのコミュニケーションて難しいです。僕も人付き合いが苦手なので、苦労の日々です、、、
そんなコミュニケーションが上手くいかないなと感じる瞬間て、自分の言いたい事が一方通行だったり、わかってほしくて言葉が強くなってしまう時だったりします。
でもそれは自分の表現手段が少なかっただけで、また違う言葉や形で伝えれば上手くいったのかもしれない。そんなことをモーツァルトの言葉をみて感じました。
音楽が多彩であるように、言葉も多彩であれ。
時代を超えて愛され、人々を楽しませる音を作ったモーツァルトからそれを学びました。