本当の自由な心とは「認める」ということである
ドイツの有名な詩人、作家であるゲーテ。
「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」などの有名な作品を残し、また弁護士や自然科学者としての多彩な顔も持っいました。
今日はそんなゲーテの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「やりたくない仕事を好きになる」について考察します。
ゲーテとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介
語学が堪能な少年時代
ゲーテは1749年にドイツのフランクフルトで生まれます。おじいさんは旅館経営などで成功し、ゲーテも裕福な家庭環境で育ちました。
父親は子どもたちの教育に熱心で、ゲーテは3歳の時から幼稚園で読み書きや算数などを学びます。その後は家庭教師から様々な教育を受け、とくに語学が得意だったデーテは幼い時から英語、フランス語、イタリア語、ラテン語、ギリシア語、ヘブライ語を習得していたと言われています。
また小さい頃から読書家で様々なジャンルの本を読んでいたと言われています。また8歳の時には自身のおばあさんに詩を書いて送るなど、少年時代から詩を書いていたといわれています。
法律家を目指し大学へ
ゲーテは16歳の時にライプツィヒ大学の法学部に入学します。しかしあまり勉強には身が入らなく、また途中で病気になってしまい3年ほど通った大学を退学し故郷に戻ります。
その後、1年半ほどの療養生活を送ることになりますが、この時期に自然科学に興味を抱き、自分で実験、研究しながら知識を得ていきました。そしてのちに自然科学者としても成果を残すことになります。
容体が回復したゲーテはもう一度大学に通い始めます。一年ほどの短い期間でしたが多くの友人や恋人との出会いの中で多くの詩を残していきました。
世に名が知られる2作品を出版
無事に大学を卒業し22歳の時に弁護士の資格を取り事務所を開設します。しかし日に日にに文学のへの興味が強くなっていき、表向きは弁護士として働きながらも、執筆活動を続けていました。
そして1773年に「ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」を自費出版し、また翌年には「若きウェルテルの悩み」が出版されると、次第に評判を集め、ドイツ中にゲーテの名前が知られるようになります。
この2作品により本格的に作家として活動をすることとなったゲーテは、知見を深めるためにヨーロッパ各国を旅で訪れています。。その後拠点をドイツのヴァイマルという都市に移しました。
最期まで創作に打ち込む
その後はイタリア旅行からそのまま現地に長期滞在し、芸術家と交流を深めたり、またフランス革命ではナポレオンと対面、ゲーテを見たナポレオンはとても感動を覚えた、といった数々のエピソードも残っています。
ゲーテは音楽にも関わりが深く、特にシューベルトは生涯に作曲した600曲のうち70曲にわたりゲーテの作品に曲をつけています。
晩年は腎臓を悪くし病気がちだったゲーテ。死の直前まで代表作である「ファウスト」の第2部の執筆をしており、完成の翌年、82歳でこの世を去りました。
ゲーテの名言
自分の心を支配できぬ者に限って、とかく隣人の意志を支配したがるものだ。
人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることである。
人生は全て次の二つから成り立っている。したいけどできない。できるけどしたくない。
とにかく、とりかかれば心が燃え上がるし、続けていれば仕事は完成する。
自分を信頼しはじめたその瞬間に、どう生きたらいいのかがわかる。
あなたの心の底から出た言葉でなければ、他人の心に響くことなどないのです。
喜んで行い、そして行った事を喜べる人は幸福である。
今日始めなかったら明日終えることなど出来ない。
言葉から見た、ゲーテてこんな人!
自分の才能を信じ続けた人
ゲーテの名言の中には「今日どう生きるか」という強い意志が宿る言葉が多いと感じました。
教育熱心な父親の願いもあり、ゲーテは弁護士の道へと進みますが、彼が心から願ったのは文学の道でした。弁護士として生きながらも、自分がやりたいことを続ける。自分の興味や感じた世界に素直に生きるそんな純粋な人格を言葉から感じさせられます。
そんな彼の行動は次第にまわりに受け入れられ、いつしか作家として生きていけるようになりました。それはいつも自分がどう生きたいかを考えていたことが要因であるとで思わされます。
自分の才能を信じ、今日を生きた人。それが詩人ゲーテでした。
ゲーテの名言からの学び。[やりたくない仕事を好きになる]
「好きを仕事」にではなく、「仕事を好き」になる。
今回のゲーテの名言で一番印象的だったのが「人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることである。」という言葉でした。
最近では働き方改革などもあり「好きなことを仕事に」という風潮も強くなっていると感じます。しかし好きな仕事にも辛いことや苦しいことは当たり前のようにあって、相田みつをさんは60歳まで無名であり、ゴッホは死んでから名声を手に入れた生涯でもありました。
「好き」の中にも「やりたくないこと」はたくさんあり、それは一長一短だと感じさせられます。僕自身フリーランスという立場を自ら望んで今に至りますが、そう思わされます。
好きなことを仕事にするのではなく、今やっていること、「楽しいこと」も「辛いこと」も好きになろうとする。そういう心がけひとつで日々に熱量が生まれ、物事が良い方向に動いていくのかなとゲーテの言葉を見て感じさせられました。
「好きを仕事」にではなく、「仕事を好き」になる。
多くの名作を残したゲーテの言葉からそれを学びました。