音楽の究極的な目的は、神の栄光と魂の浄化に他ならない。
小学校の音楽室に必ずある歴代音楽家たちの肖像画。その中でも髪型が白髪でめちゃくちゃ特徴的だと感じていたバッハ。
音楽の父としても有名な彼の名言を紹介します。
バッハとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介
有名な音楽一族
「バッハ」これは日本で言うところの名字なのですが、バッハの家系は16世紀後半から18世紀まで続いた有名な音楽一族でした。バッハ以外にも90名以上の音楽関係者が一族にいて、みんなバッハ。
その中でも僕らがよく知るヨハン・ゼバスティアン・バッハは大バッハと呼ばれ、一族の中でも突出した功績を残しました。
音楽の父と呼ばれる
バッハが生きていた17~18世紀はバロック音楽後期の時代。この頃は音楽だけでなく建築や芸術もバロック式と言われ、この頃の文化様式を表してバロック時代と呼ばれています。
バッハはそれまでのバロック音楽をまとめ、そのあとに続く西洋音楽の基礎を築いた作曲家としてその偉業が高く評価されています。
ベートヴェンは「バッハは小川でなく大海だ」という言葉でそれを賞賛しています。バッハはドイツ語で小川を意味し、過去の様々な音楽(小川)を吸収しまとめた(大海)という意味合いが含まれています。
日本では音楽の父とも呼ばれています。
現代にも影響を与える伝統と新鋭
それまでの音楽をまとめたという伝統的な側面だけんでなく、新しい音楽の探求者でもありました。
同時代に活躍したヘンデルという作曲家も有名ですが、彼は大衆向けに曲を作り、バッハは神に捧げるために曲を作っていたと、よく対比されるみたいです。
そのため教会音楽にもかなり精通しつつ、新鋭的な曲もいくつも残しています。それらは現代音楽にも続くような多大な影響を与えたと言われています。
20人の子どもの父親
バッハは生涯で2回結婚しています。(一人目の奥さんが亡くなって再婚)
そして一人目の奥さんとの間に7人、二人目の奥さんの間に13人、合計20人の子どもを持つお父さんでした。しかし、その半分の10人の子どもは幼い頃に亡くなってしまいます。。。(波乱万丈ですね)
その子どもたちの中からも4人ほど音楽家として大成し、バッハ一族の歴史を継続していきました。
バッハの名言
風は見えなくても風車は回っている。音楽は見えなくても心に響いてくる、囁きかける。
私は勤勉であるよう余儀なくされた。誰であれ同じように勤勉な者は同様に成功するでしょう。
絶え間ない仕事、分析、反省、たくさん書くこと、終わりのない修正、それが私の秘密である。
私は書かれた通り楽譜を演奏するが、神こそがそれを音楽にするのだ。
どんな楽器でも演奏するのは簡単である。正しい音を正しい時に触れば楽器が勝手に演奏してくれる。
音楽の唯一の目的は、神の栄光のためと人々の心の癒しである。
言葉から見た、バッハてこんな人!
音楽という言語を使い、神と対話した宗教家
バッハ一族はルター派のキリスト教プロテスタントとして知られ、バッハ自身も教会音楽をいくつも作曲しています。
彼の言葉には音楽とそして、神という言葉が多く出てきます。オルガンの名手としても有名だったバッハにとって、教会で弾く音楽は神と自身をつなげる言葉でした。
作曲や演奏という行動はバッハにとって神との関係を見出す行為だったのかもしれません。
バッハは音楽という言語を使い、神と対話した宗教家だと、彼の名言から感じました。
バッハの名言からの学び。「強い目的意識を持つことの大切さ」
何事にも強い目的意識を持つ!!
バッハの音楽制作の中には神という崇高な存在が常にありました。
バッハ自身、神に捧げるために作曲をしていたということもあり、そこには「神にお捧げする」という強い目的意識があったと感じます。
音楽というものを自身の中で高い場所に位置づけすることで、より勤勉に、妥協することなく、音楽に向き合えたのでしょう。
自分の中での強い目的意識を持つことは、現代に生きる僕たちにもとってもとても大切なことだと感じます。
どういう意識を持って仕事や日々の行動を行うか。
音楽を神に向けるという意識を持てば、それも神聖さを帯びるように、目に見えない強い意識、熱量は人に伝播するものです。
何をするにでもどんな意識を持つか。
対民衆という目に見えるものよりも、神という目に見えない存在に強く意識を向け、多くの功績を残したバッハから、
その大切さを学びました。