抱きしめることは本当に大きな効果をもたらすの。特に子どもたちにはね。
イギリス王室の王位継承者であるチャールズ公の前妃、ダイアナ・フランセス・スペンサー。
交通事故により36歳の若さで亡くなったダイアナ妃はその型破りな行動と情熱的に取り組んだ慈善活動などでイギリス国民から人気も高く、彼女の突然の悲報には多くの人がその最後を惜しみました。
今回はそんなダイアナ妃の名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「無償の愛に生きること」について考察しました。
ダイアナ妃とは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介
貴族の家系に生まれる
ダイアナ妃ことダイアナ・フランセス・スペンサーは1961年にイギリスのノーフォークで生まれます。家は17世紀から続く貴族の家系で、裕福な家庭環境で育ちます。
しかしダイアナが6歳の時に両親は不仲から別居し、その2年後には離婚してしまいます。そしてダイアナや兄弟の親権は父親が持つこととなりました。
12歳の時には王族などのお嬢様学校として有名であったウェスト・ヒース学校に入学します。学校の成績はあまりよくなかったダイアナですが、スポーツ万能でバレエなどを得意としていました。
またこの学校は奉仕活動に力を入れていたため、ダイアナは毎週のように年配者の家庭を訪問しボランティアをしていたといいます。
20歳でチャールズ皇太子と結婚
その後は16歳でスイスのアルパン・ヴィデマネット学院に入学しますが、2ヶ月もたたないうちにイギリスに帰国してしまいます。
しかし実家に住まず一人暮らしをしたかったダイアナは母親のいるロンドンに移り住みます。ダイアナはそこでウェイトレスや家政婦、幼稚園での仕事をしながら暮しました。
そして1981年にダイアナはチャールズ皇太子と結婚を発表します。その年の7月に結婚式は行われ、イギリス全体が祝賀ムーづに包まれました。
2人の男の子を出産
イギリス国民からも人気が高かったダイアナをマスコミは執拗に追い回します。ダイアナは一気に注目の的となったことでストレスを溜め込み過食症にもなってしまいます。
また皇太子は公務の仕事が多く、ダイアナとあまり一緒の時間が作れない生活が続きます。イギリスの王室のことをあまり理解していなかったダイアナは、そんな暮らしに窮屈さを感じていました。
それでも21歳の時に長男が生まれ、23歳の時には次男を出産するなど、王位継承者となる子宝にもめぐまれました。
36歳の不慮の事故
しかし次男を出産した時から皇太子とダイアナの関係は悪化の一途を辿り、1992年には正式に別居することが発表され、翌年には公務からの引退、そして1996年には正式に離婚することとなります。
公務の仕事がなくなったダイアナは慈善活動に力を入れ、エイズや地雷除去など世界で起こる様々な問題に関心を寄せ、各地を訪問してまわりました。
そして1997年、滞在していたパリで不慮の交通事故により、36歳の若さで息をひきとります。ダイアナが住んでいた宮殿前には多くの国民が訪れ献花し、最後の別れを惜しみました。
ダイアナ妃の名言
見返りを求めずに誰にでも親切にすること。だってあなたにも同じことをしてくれる人がいるかもしれないんだから。
苦しみのあるところにいたい。わたしにできることをするために。
今の社会が抱えているいちばんの病は、人々が愛されていないと感じること。1分か、30分か、1日か、1カ月か、ともかく私は愛を与えることができるわ。そうすることがとても幸せ。
わたしは自由な精神でいたい。わたしのそんなところを嫌う人もいるけれど、それがわたしという人間なの。
私は自分の仕事が何かというのを分かっていたわ。それは、出かけて行き、人々と会って、彼らを愛する、ということだった。
私たちは皆、お互いをどんなに大事に思っているかを見せるべきだし、また、その過程で自分自身を思いやるべきだわ。
一度愛すると決めたなら、それを貫きなさい。そして運良く愛されたのなら、その人を守り抜きなさい。
言葉から見た、ダイアナ妃てこんな人!
愛情深きプリンセス
ロイヤルファミリーと呼ばれ、世界で最も知名度のあるイギリス王室。歴史の深い王室の中でもダイアナ妃は異色の存在であり、世間の多くの注目を集めた人でした。
型破りな性格で、王室の公務やしきたりなどにストレスを感じ、夫である皇太子との関係も結婚初期からあまりうまくいったなかったようです。
そんな中、ダイアナが注力していたのが慈善活動でした。特にエイズの問題に関心を寄せ、まだ偏見の大きかった時代に積極的にエイズ患者たちを訪問。彼らと握手やハグなどをして触れ合いながら、その偏見を自らの行動で無くそうと情熱を傾けました。
また内戦により多くの地雷が埋まっているアンゴラを訪れた時には、防具服を着て地雷原を歩き、世界に地雷の存在と撤廃活動の大切さを訴えました。
彼女はいつも傷ついた人や弱い立場にいる人に寄り添いたいと考ていました。それは彼女の優しさと愛情深さからくる行動であったのだと、
ダイアナの「今の社会が抱えているいちばんの病は、人々が愛されていないと感じること。1分か、30分か、1日か、1カ月か、ともかく私は愛を与えることができるわ。そうすることがとても幸せ。」という言葉からも感じることができます。
愛情深きプリンセス。それがダイアナという人でした。
ダイアナ妃の名言からの学び。[無償の愛に生きること]
見返りのないところに感動がある
今回のダイアナ妃の名言で心に残ったのが「見返りを求めずに誰にでも親切にすること。だってあなたにも同じことをしてくれる人がいるかもしれないんだから。」という言葉でした。
見返りを求めず、人のために生きる。
今まで紹介してきた偉人の中でもよく語られる言葉ですが、「見返りを求めない」とは本当に難しいことだと感じます。
一部の資産家が慈善団体に莫大な寄付をするのも、それは彼らのステータスや広告に繋がっていることも多いと聞きます。
もちろん純粋な善意により寄付などをしている人もたくさんいると思いますが、人の心にはどこか打算的な考えはあるもので、それほど純粋に見返りを求めない行動は難しいことなのだと感じさせられます。
それでも見返りを考えない人や行動は確かに存在していて、人はそんな愛情に触れた時に感動します。僕も心から親切にされた時には感動を受け、自分もお返ししたいなと純粋に思えました。
打算なんかなくても本当に潔く愛情を届け、それが伝わった時には相手はそれを返したいと思ってくれる。それが理想的な人間関係であるし、そんな目に見えない法則みたいなものを今回のダイアナの名言に触れて感じさせられました。
見返りのないところに感動がある
短い生涯ながら世界中に多くの愛情をかたむけた、ダイアナ妃の言葉からそれを学びました。