ソクラテスの名言からの学び。[今に幸せを感じる]

ソクラテス 画像偉人の名言

真の賢者は己の愚を知る者なり。

古代ギリシアの哲学者ソクラテス

無知の知」や「アレテー」などの思想を唱え、弟子のプラトンアリストテレスといった有名な哲学者にそれは伝わっていきました。

今日はそんな古代の偉大な哲学者ソクラテスの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「今に幸せを感じる」について書いていきます。

ソクラテスとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介

ソクラテスの名言からの学び。[今に幸せを感じる]のイラスト4
  • ギリシアの首都アテナイで生まれる
  • ペロポネソス戦争へ参加
  • 無知の知
  • 意志を曲げずに死を選ぶ

ギリシアの首都アテナイで生まれる

ソクラテスは紀元前470年頃に石工の仕事をしていた父と助産婦の母の間に生まれます。生まれた場所は古代ギリシアの首都アテナイで、ソクラテスは生まれてから死ぬまでのほとんどの期間をこのアテナイで過ごしました。

ソクラテスは自身の著書を残さなかったこともあり、その生涯の記録はほとんど残っていなく、その生い立ちも諸説さまざまです。

彼の思想や哲学は弟子のプラトンの著書「ソクラテスの弁明」などで記され、ギリシア哲学を発展させた第一人者として偉大な功績を残しています。

ペロポネソス戦争へ参加

その中でも記録が残っているのがペロポネソス戦争への参加でした。これは古代ギリシアの2大都市であるアテナイスパルタ及びその同盟国を巻き込んだ世界的な戦争です。

30年ほど続いたこの戦はスパルタ側の勝利で終わり、その後アテナイはスパルタ人の指導下に置かれることとなりました。

無知の知

ソクラテスの代表的な思想が「無知の知」です。これは現代にも通じる本質的な哲学思想です。

多くの知恵者や賢者と呼ばれる人たちは自分の勉学で得た知識などで、いわゆる「知っている」という自覚で生きていました。

しかしソクラテスは自分を含め、人は皆無知であり、知恵や知識などは神と比べると無価値に等しいものであると考えました。なので真の賢者とは知識だけで知っていると思い込んでいるよりも知らないことを知らないと自覚するであると唱えたのでした。

意志を曲げずに死を選ぶ

ソクラテスは多くの知識人たちと問答することで、彼らが「無知」であることを確信します。

そんな対話を繰り返す中で、無知を自覚しているソクラテスの方が賢者であるという評判が広まり、知識人たちはソクラテスに憎悪を募らせていきます

その結果、ソクラテスはアテナイの神を冒涜した罪で裁判にかけられ、500人の市民が彼に死刑を求刑しました。言いがかり的な裁判にもかかわらずソクラテスは自分の主張を曲げずにそれを受け入れました

その後牢獄に入れられるもプラトンなどの弟子の働きによりソクラテスはいつでも亡命できる状況にいました。しかし「単に生きるのではなく、善く生きる」という自身の思想に基づいた意志を最後まで貫き、死刑によりその生涯を終えました。

ソクラテスの名言

ソクラテスの名言からの学び。[今に幸せを感じる]のイラスト1

世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かしなさい。

指導者とは、自己を売って、正義を買った人間だ。

よりよく生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ。

富は良心をもたらさない。しかし良心は、富ばかりでなく、望まれるもの全てを、個人にも国家にももたらすのである。

満足は自然の与える富である。贅沢は人為的貧困である。

われはアテネ人にあらず、ギリシア人にあらずして世界市民なり。

一番小さなことでも満足できる人が一番裕福である。何故なら満足を感じることが自然が与えてくれる富だからだ。

言葉から見た、ソクラテスてこんな人!

ソクラテスの名言からの学び。[今に幸せを感じる]のイラスト3

意志を貫き幸福に生きた人

ソクラテスは裁判で死刑判決がくだりますが、弟子以外にもソクラテスを擁護する人は多かったと言います。

言うなれば生き延びるのも難しくはない状況でも彼は亡命や逃亡は不正であると考え、そして不正を犯すぐらいならと、死を選んだのでした。

自分の命そのものよりも「どうその命を生きるか」それが大切なのでした。ただの延命に意味はない。そんな人としての意志の強さを彼の言葉から感じました。

自分が生きたいように生きる。

それがたとえ不条理を受けた人生でもソクラテスにはきっと幸福だったんだと思います。

意志を貫き幸福に生きた人。それが古代の哲学者ソクラテスでした。

ソクラテスの名言からの学び。[今に幸せを感じる]

ソクラテスの名言からの学び。[今に幸せを感じる]のイラスト2

今に満足できれば幸せである

ソクラテスの名言で一番心に残ったのが「一番小さなことでも満足できる人が一番裕福である。何故なら満足を感じることが自然が与えてくれる富だからだ。」という言葉でした。

「満足」を辞書で調べると「心が満ち足りること」とでてきます。そしてソクラテスはこの満足は自然が与えてくれる富だと言いました。

満足を感じる基準や種類は人によって様々です。環境、経験、お金、地位、、、などなど。少し考えただけでもたくさん思いつきます。

しかしこれらに恵まれていたとしても、心が満ち足りるものではないと、物質や治安に恵まれた日本にいると感じさせられます。物が豊かでも心は満たされない。

それでもやはり日本という環境はとても恵まれているのは事実です。その当たり前のように過ごせる一つ一つの日常を満足できる豊かな心を養えているのか。ソクラテスの言葉に触れ、そんな問いをされている気がしました。

今に満足できれば幸せである

古代ギリシアの偉大な哲学者アリストテレスの言葉からそれを学びました。

アリストテレスに関連ある偉人の名言

今日の英語

  • satisfaction・・・満足