努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。
日本が誇る「世界の王」こと王貞治さん。
この前女優の芦田愛菜ちゃんが自分の座右の銘として王さんのこの言葉を選んでいました。王さんといえば、この言葉!というくらい有名な名言です。
今日はそんな多くの人に影響を与えている王貞治さんの言葉を紹介していきます。
王貞治とは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介
もともとは投手
台湾国籍のお父さんと日本人のお母さんの子ども。ということもあってか、少年時代から体の大きさは日本人離れしていました。中学生ですでに身長が175cmあり、相撲がとりあわけ強かったと言います。
高校は野球の名門、早稲田実業高校に進学し、2年生の春の甲子園で優勝、また夏には延長11回まで完投、ノーヒットノーランを果たすなど投手として大きな印象と記録を残しました。
巨人に入団も不振の3年間
甲子園の活躍もあり、破格の条件で巨人に入団した王さん。しかし、投手としての評価はあまり良くはありませんでした。
投手として入団したにもかかわらず、投球練習を見た監督から「明日からもう投げなくていい」と言われてしまいます。それでもバッティングはルーキー離れしており、周囲はそれに大きな期待を寄せていました。
しかし最初の3年ほどはその期待に応えられるような活躍はできませんでした。
三振も多く、三振王と野次られることも多かったみたいです。
一本足打法を習得
その後、荒川博さんが巨人の打撃コーチに就任すると、王さんの練習に対する意識から徹底的に鍛えなおしていきました。
その中でバッティングフォームも改善も試みます。様々なフォームを模索する中、のちに王さんの代名詞ともなる一本足打法もありました。
一本足打法にしてから成績が伸び始めた王さんはそれにさらに磨きをかけるために練習に没頭していきます。
ホームラン868本の世界記録
数々の記録を残してきた王さんですが、一番の記録は何と言っても通算ホームラン数でしょう。
それは現在でも塗り替えられていない圧倒的な数字、868本です。2位がアメリカメジャーで活躍したバリーボンズ、彼が762本なので、100本以上の差をつけて一位に君臨しています。
日本に限定すると2位の野村克也さんが657本なので、こちらも200本以上差をつけるほどの圧倒ぶり。
のちに野村さんは「王の素振りに比べれば自分は遊びのようなもの」「あれだけ練習した王だから、世界記録を作っても不思議ではない」と王さんの練習の凄さについて語っています。
王貞治の名言
最高のものを求める強い気持ちがないと、結果は出ないものなんだよ。
敵と戦う時間は短い。自分との戦いこそが明暗を分ける。
練習で120%の力で振れ。そうすれば試合は80%の力でいい。
勝つための最善の努力は、どんな時もやめてはいけない。逃げたらだめなのです。
ホームランというのは、準備したことがちゃんとできてるだけの話。
練習を怠る人が上手くなることはないんですよ。修練して上手くなった人がより上手くなるんです。
名選手になることは、難しくない。努力を怠らず、目の前にあるものをキッカケを逃さずに確実に掴んでいけば、必ずどうにかなる。
言葉から見た、王貞治てこんな人!
練習という事前準備から戦っていたファイター
王さんの言葉からは練習に対する絶対的な信頼を感じます。実際の練習量も圧倒的だったという事実もありますが、練習から本番を常にイメージしていたのだと感じます。
練習と本番は違うというズレをなくすために、練習から全力で行っていた。そんな強いプレッシャーをかけることは、体力だけでなく、精神力も強くないとできないことです。
でもそんな鍛錬を日々行えたからこそ、練習通りにやれば結果は出るという確信にまで至ることができたのでしょう。
王さんは常に戦闘モードで戦っていたファイターでした。
王貞治の名言からの学び。「努力する意味とは?」
努力とは自分を正すための手段
努力という言葉がとても有名な王さんですが、それは弱い自分を戒める手段だったと感じます。
ジャイアンツに入りたての頃は門限を破って銀座のクラブを遊び歩くなど、意外な過去を持っていたりもしますが、だからこそ人一倍自分を律する努力をする必要を感じてたのではないでしょうか。
人間は誰しも自分に弱い、甘い一面を持っています。「これくらいは大丈夫だろう」という小さな気持ちの緩みから、人生を壊してしまうようなことにまで発展する。
昨今のニュースなんかを見てもそう感じることも多いです。そんな心のズレをなくすためにも、
自分自身を厳しく戒める努力が大事なのだと、圧倒的な努力をし、歴史に名を刻む記録を残した王さんの言葉から学びました。