誰がなんと言おうと、言葉やアイデアは世界を変えることができるんだ
アメリカのコメディアン、俳優として活躍したロビン・ウィリアムズ。
ユーモアあふれる演技で存在感を示し、アカデミー賞では助演男優賞を獲得、主演でも何度もノミネートされるなどハリウッド映画を代表する俳優です。
僕も「グッド・ウィル・ハンティング」や「パッチ・アダムス」「奇蹟の輝き」ウィリアムズの出演する映画は好きでよく観ていました。
今回はそんなロビン・ウィリアムズの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「個性という違いを知る大切さ」について考察します。
ロビン・ウィリアムズとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介
アメリカの裕福な家庭で生まれる
ロビン・ウィリアムズは1951年、アメリカのシカゴで生まれます。
父親はアメリカの自動車会社の大手であるフォードの重役を務めており、裕福な家庭環境で育ちました。
学校はカリフォルニアの高校に通い、そこを卒業後はマリン大学で演劇の勉強をします。
音楽大学の演劇科に入学
その後も演劇の勉強を望んだウィリアムズはニューヨークにある世界的にも有名な音楽大学、ジュリアード音楽院の演劇科に入学しました。
ウィリアムズが最初に注目されたのはコメディ俳優としてでした。27歳の時に出演したコメディドラマ「モーク&ミンディ」での即興演技でその才能が世間に認知されます。
そして29歳の時には日本でも馴染みの深いキャラクター、ポパイの実写映画でスクリーンデビューをはたします。
俳優、コメディアン、声優としても活躍
31歳の時にはスタンダップコメディの舞台を成功させ、純粋なコメディアンとしても活躍の場を広げていきました。
また1992年に公開されたディズニー映画「アラジン」ではランプの魔神ジーニーがハマり役となり、その後声優としても存在感を発揮するようになります。
その後もハリウッド映画を中心に活動していったウィリアムズは1998年に製作された映画、「グッドウィルハンティング」でアカデミー賞助演男優賞を受賞します。
コメディアンを生かした慈善活動
アカデミー賞には主演男優賞に3回もノミネートされるなど、アメリカ映画に欠かせない俳優となっていきました。
また慈善活動にも積極的に取り組み、慈善団体を支援する財団を設立し、寄付やコメディアンとしてパフォーマンス活動なども行いました。
ロビン・ウィリアムズは2014年、63歳でその生涯を終えます。たびたびアルコールやドラッグ依存症を患っていたウィリアムズ、死の間際にはうつ状態にあったといい、最後は自ら命を絶ちました。
ロビン・ウィリアムズの名言
僕は人の笑いでできている。人の笑いが栄養だ
薬、法律、ビジネス、工学。これらも立派な発明だし、いまや世の中には欠かせない。だけど詩、美、ロマンス、愛、これらは私たちの人生に意味をもたらしてくれるんだ
誰しもが、少し変わった部分を持っている。でも、そういった部分こそ大切にしなくちゃ
コメディーは偉大な芸術だ。でも人々はいつも「そこになにか意味があるのかい?」なんて言うんだ。もちろん、最高に笑えるんだから、意味があるんだよ
私は、運命を信じている。あなたがあなたとして、私が私として生まれてきたことには、何か意味があるんだよ
自分のしたことや、あまり成功しなかった映画に対して『なんでそれを引き受けたんだ?』と聞かれることがある。だけど、そんななかでも僕は素敵な人に出会えたから後悔しようがないんだ。どんなときも何かしら得るものがあるからね
人生には悪い時もあるよ。でも何が不幸か知っているからこそ、今まで気づかなかったような当たり前の幸福に気づくこともできるのさ
言葉から見た、ロビン・ウィリアムズてこんな人!
人の笑いを喜びとしたコメディアン
コメディアン、俳優、声優と演じるということにおいて多岐に活躍したロビン・ウィリアムズ。
その中でも彼の原点だったのはコメディでした。1人喋りで人々を笑わせるスタンダップの舞台でも活躍し、その存在感はそのまま映画にも生かされます。
彼が演じた「パッチアダムス」(笑いで病気を治すことを目指した実在の医師パッチ・アダムスの半生を描いたヒューマンドラマ)はまさに彼の個性をそのまま投影したような作品でした。
どんな時にもユーモアと笑いを持って人々を楽しませることを大切にしたロビン・ウィリアムズ、それは彼の「僕は人の笑いでできている。人の笑いが栄養だ」という言葉からも感じることができます。
人の笑いを喜びとしたコメディアン。それがロビン・ウィリアムズという人でした。
ロビン・ウィリアムズの名言からの学び。[個性という違いを知る大切さ]
自分の違いと、相手の違いを受け入れる
今回のロビン・ウィリアムズの名言で印象深かったのが「誰しもが、少し変わった部分を持っている。でも、そういった部分こそ大切にしなくちゃ」という言葉でした。
容姿、性格、考え方など、世の中には自分と似たような人はたくさんいます。しかし当たり前ですが自分と全く同じ人は存在しなく、人は誰しも人との「違い」を持っています。
その中でも人間は他人と共感し、人に合わせるという同調性を持っています。しかしその一方で違いを感じた時、それを自分から遠ざけようとする。
日本は特に違いを排斥する傾向が強いと感じます。それは自分と違うもの、自分の思考に当てはまらないものを受け入れられない自己防衛の人間心理からきているのでしょう。
だから人と違う考え方や意見を持つことにどこか恐怖感を感じてしまうのかもしれません。
テクノロジーが進歩し、外国との距離も近くなった昨今、グローバルや多様性などの言葉もよく聞かれるようになりました。
国が違えば歴史や文化も違うわけで、そこで生きてきた人の性格や考え方は違って当たり前です。
少子化の日本でそんなグローバルの波はどんどん加速していくでしょう。そんな未来で違いに敏感になるのではなく、自分にも他人と違う個性があることを前提に、他人の違う部分も受け入れること。
違いに鈍感になることも大切だと、今回のロビン・ウィリアムズの言葉に触れて感じさせられました。違いは個性であり、その人を象徴する大切なもの。
自分の違いと、相手の違いを受け入れる
笑顔とユーモアを大切にした俳優、ロビン・ウィリアムズの言葉からそれを学びました。