ピタゴラスの名言からの学び。[必要から可能へ]

ピタゴラス 画像世界の偉人の名言

万物は数なり

古代ギリシアの数学者・哲学者であるピタゴラス

ピタゴラスの定理など、数学の礎となる論理を打ち立て「万物は数なり」の言葉のもとに、あらゆることには数の法則があると提唱しました。

また哲学という言葉を初めて使い、音楽の音階を初めて発見するなど、様々な分野で偉業を残しました。

今日はそんなピタゴラスの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「必要から可能へ」について考察しました。

ピタゴラスとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介

ピタゴラスの名言からの学び。[必要から可能へ]のイラスト4
  • サモス島で生まれる
  • 故郷を離れ勉強の旅に出る
  • ピタゴラス教団を設立
  • ピタゴラスの定理を提唱

サモス島で生まれる

ピタゴラスの生涯は曖昧です。紀元前という古代という時代と、ピタゴラス自身が秘密主義で著書を残さなかったこともその原因となっています。

生まれたのは紀元前580~570年ごろとされており、故郷はエーゲ海にある島、ギリシアのサモス島です。近くの島にはソクラテス以前の哲学者であるタレスも住んでいたこともありました。

幼少期から聡明だったピタゴラスは勉強だけでなく音楽にも秀でていました。そして若くして政治に興味を持ち、友人のポリュクラテスと10代で政治改革を行います。

故郷を離れ勉強の旅に出る

その結果、サモス島の政治を行うようになったピタゴラスとポリュクラテスですが、しかしその後ポリュクラテスは自分1人で政権を握るようになりましました。

ポリュクラテスの独裁体制になっていったことで、ピタゴラスはそれに嫌気をさし、サモス島を離れ放浪の旅をはじめます

そして当時高度な文明を持っていたエジプトや、バビロニア、ペルシャなどを渡り歩き、数学天文学、また宗教などを学びました。

ピタゴラス教団を設立

この学びの旅は、なんと20年の長期となりました。多くの知識を得たピタゴラスは40歳で故郷のサモス島に帰ります。

しかしサモス島はポリュクラテスの独裁体制が強固なものとなっていました。そこでピタゴラスは故郷にとどまることなく南イタリアのクロトンに移り住みました

聡明で知識溢れるピタゴラスの話はクロトンに住む多くの人を惹きつけました。そしてその後は自身の考えに傾倒する人々を集め、ピタゴラス教団という学問所を設立します。

ピタゴラスの定理を提唱

ピタゴラスはこの世の原則は数と計算によって成り立つと説き、教団も数の性質研究を主にしていました。そして現代の数学の基礎ともなる様々な定理を提唱し、有名なピタゴラスの定理も教団の研究から生まれました。

数学以外にも天文学では地動説を初めて提唱したとも言われており、哲学という言葉もピタゴラスが作ったとされています。また音楽も数学的に理解し、音階も世界で初めて発見しました。

数々の歴史的な発見と提唱をしてきたピタゴラスですが、クロトンで戦争が起きると教団もその混乱に巻き込まれ、暴動の中ピタゴラスも弟子ともに命を落としたとされています。

ピタゴラスの名言

ピタゴラスの名言からの学び。[必要から可能へ]のイラスト1

弦の響きには幾何学があり、天空の配置には音楽がある

多くの言葉で少しを語るのではなく、少しの言葉で多くを語りなさい

万事に先立ち、汝自身を尊敬せよ

必要性とは、可能性の隣人である

自らを制し得ないものは自由たり得ず、怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる

愛は理解の別名なり

沈黙することを学びなさい。静まった心に耳をすませ、吸収させなさい

言葉から見た、ピタゴラスてこんな人!

ピタゴラスの名言からの学び。[必要から可能へ]のイラスト3

行いを大切にした人

多くの人を惹きつける演説をしたことでも有名なピタゴラスですが、今でこそ当たり前の論理とされるピタゴラスの定理や、地動説をこの時代に証明し理解させることは難しかったはずです。

その反面、ピタゴラスは奇跡を起こす人としても知られていました。その奇跡たちは今の科学からみると説明できることも多いと言われています。

ピタゴラスは20年の月日をかけて蓄積した知識を言葉だけでなく、実際に奇跡という見える形で示すことで、多くの人の支持を得たのかなと思いました。

それは彼の「多くの言葉で少しを語るのではなく、少しの言葉で多くを語りなさい」という言葉からも感じることができました。

行いを大切にした人。それがピタゴラスという人でした。

ピタゴラスの名言からの学び。[必要から可能へ]

ピタゴラスの名言からの学び。[必要から可能へ]のイラスト2

必要だから可能になる

今回のピタゴラスの名言で印象的だったのが「必要性とは、可能性の隣人である」という言葉でした。

必要なものと可能なもの。

人類の歴史、科学の進歩は常にこの2つが隣り合って発展してきました。夜でも明るくするために電気が生まれ、人よりも早く走るために自動車が作られました。

こんなものがあったらいいなこんな世界だったらいいな

そんな好奇心の入り混じった必要性にかられ、不可能ともいえるような世界を作ってきたのが人間です。

その歴史は現在も続いており、過去の不可能が今可能になっています。必要なものは可能になる。

もし実現したい未来があって、それが世の中に必要だと心から感じたのであれば、それを可能にする方法は必ず見つかる。ピタゴラスの言葉はそんな前向きな気持ちにさせてくれました。

必要だから可能になる

古代ギリシアの数学者、ピタゴラスの名言からそれを学びました。

今日の英語

  • possible・・・可能
  • necessary・・・必要な