プラトンの名言からの学び。[他人ではなく自分に勝つ]

プラトン 画像偉人の名言

愛のない選択は、決して良い結果にはならない

古代ギリシア時代の哲学者プラトン

同じく偉大な哲学者ソクラテスを師匠に持ち、アリストテレスを弟子にしていたプラトンは、彼らと並び西洋哲学に多大な影響を与えました

今日はそんなプラトンの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「他人ではなく自分に勝つ」について書いていきます。

プラトンとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介

プラトンの名言からの学び。[他人ではなく自分に勝つ]のイラスト4
  • 「プラトン」はあだ名
  • 若い頃は政治家を志す
  • 師匠ソクラテスの死
  • アカデミアの開設

「プラトン」はあだ名

プラトンは紀元前427年に古代ギリシアの首都アテナイで、貴族の家系に生まれます。祖父の名にちなんで「アリストクレス」と名付けられました。

当時の貴族は学問だけでなく運動も同じくらい重要視されており、文武両道が求められていました。プラトンは体格が良かったこともありレスリング選手としても活躍、アテナイを代表するレスラーの一面も持っていました。

諸説あるみたいですが、レスリングをしていた時のあだ名が「プラトン」だったため、そのままこの名前が浸透し使われるようになったみたいです。

若い頃は政治家を志す

プラトンは他の兄弟と一緒に幼少の頃からソクラテスに哲学などを学んでいました。しかし当初は哲学よりも政治に関心を持ち、将来は政治家になることを志していました

しかしペロポネソス戦争でアテナイが敗戦すると、その後国はスパルタの強い影響を受け、三十人政権と呼ばれる恐怖政治を行うようになります。

そしてこれに反対する民主政支持勢力と内乱まで発展してしまいました。三十人政権は1年ほどで崩壊しますが、プラトンはこの政治のゴタゴタをみて現代政治に幻滅するようになります。

師匠ソクラテスの死

そんな時、師匠であるソクラテスが言いがかりのような罪状で裁判にかけられ、死刑にされてしまいます。プラトンの中で誰よりも正義の人であったソクラテスの死は、政治の不条理さを感じさせる決定的なものでした。

プラトンは政治に対する考察は続けるものの、直接的な関わりを避けるようになりました。

そしてその後、アテナイを離れイタリアやエジプトなどの土地を旅するようになります。この頃に書かれたのが「ソクラテスの弁明」などの対話篇でした。

アカデミアの開設

40歳頃にアテナイに戻ると、人間の営みにおいて哲学が大きな意味を持つと考え、アカデミアと呼ばれる学校を開設しました。そこでは哲学だけでなく、天文学、生物学、数学、政治学など様々な学問が取り扱われていました。

また授業は生徒と教師の対話が重視され、問答によっての教育形態でした。プラトンが60歳の頃に弟子となるアリストテレスがアカデミアに入学し、プラトンが亡くなるまでの20年間、この学校に在籍します。

晩年にも2度にわたり旅をするなど、最後まで思想を追求し、また教育に力を尽くしたプラトンは80歳その生涯を終えました。

プラトンの名言

プラトンの名言からの学び。[他人ではなく自分に勝つ]のイラスト1

愛のない選択は、決して良い結果にはならない

自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である。

偉大な人物たらんとする者は、自分自身や自分に属するものをではなく、正しいことをこそ愛すべきなのだ。

親切にしなさい。あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから。

賢者は、話すべきことがあるから口を開く。愚者は、話さずにはいられないから口を開く。

良心的な人々は法律がなくても、責任を持って行動する。一方、そうでない人は法律が有っても、抜け道を探す。

嘘はそれ自体も悪だが、それは魂の邪悪さをも体現している。

我々は自分が思った自分になっていくものだ。

言葉から見た、プラトンてこんな人!

プラトンの名言からの学び。[他人ではなく自分に勝つ]のイラスト3

正義を考え生きた人

嘘はそれ自体も悪だが、それは魂の邪悪さをも体現している。

偉大な人物たらんとする者は、自分自身や自分に属するものをではなく、正しいことをこそ愛すべきなのだ。

などの言葉にもあるようにプラトンは嘘や不正を嫌い、正しく生きる事をとても大切にしていたと感じます。

その一方で正義を持って生きる事の難しさやその葛藤も見受けられ、それは師匠であるソクラテスの死も大きく影響されているのだと感じさせられます。

何が正義なのか。

その答えのない答えを最期の時まで考え生きた人。それがプラトンでした。

プラトンの名言からの学び。[他人ではなく自分に勝つ]

プラトンの名言からの学び。[他人ではなく自分に勝つ]のイラスト2

他人の基準ではなく自分の良心で生きる

プラトンの名言で印象的だったのが「自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である。」という言葉でした。

自分にとって一番の敵は自分である。というような言葉は現代でもよく聞かれますが、文明や環境もまったく違う、2000年以上前の世界にでも同じような言葉があるというのは、これが人間にとってとても本質的なものだと感じさせられます。

人は弱い生物で、ちょっとした心の緩みから大きな間違いを引き起こしてしまう。ほんの軽い気持ちでついた嘘がさらに嘘をつくり、どんどん増大してしまう。事の大小はあれど、そのようなことは誰しも経験あるのではないでしょうか。

その最初の小さな過ちをそのままにするのか、正直になるか。それは自分にしかわからないことです。そんなモヤっとした自分の心の変化に気づける良心を磨くことが大切なんだなと、プラトンの言葉に触れて感じました。

他人の基準ではなく自分の良心で生きる

古代ギリシアの偉大な哲学者プラトンの名言からそれを学びました。

プラトンに関連ある偉人の名言

今日の英語

  • justice・・・正義
  • conscience・・・良心