ミュージアムをひとつくれ。埋めてやる
天才芸術家という名で知られているパブロ・ピカソ。
下の方で書いていますが、ピカソは多くの作品を残した事でも有名でその数は尋常ではありません。
そんな多くの作品を残せた要因はピカソが自分の感じたコトを素直に表現していたからだと、彼の残した言葉から感じました。
今日はそんな天才パブロ・ピカソの言葉を紹介します。
パブロ・ピカソとは?どんな人?
小さい頃から天才だった。
美術講師や学芸員をしていた父より10代の頃から才能を見出されたピカソ。
当初からかなりの画力と技術を備えていました。1895年にバルセロナに移住し、美術学校に入学しますが、入学のための一ヶ月の作品制作をわずか1日で完成させてしまったといいます。
国を代表するような賞もいくつか受賞していたピカソは学校での美術教育に意味を見出せなくなり退学。
そこから著名な画家の模写をしながら自らの技術を向上させていきました。
多作な芸術家
ピカソは多作な芸術家でも有名で、google先生によると、1万点を超える油絵。10万点の版画、3万点の挿絵などなど・・・その数は驚異的、、多作すぎてギネスブックにも認定されています。
そのせいか作風もめまぐるしく変化し、青の時代、バラ色の時代、キュビズムの時代など作風によって時代分けがされているくらいです。
またその時流行していた手法や絵画の特徴を積極的に取り入れるなど、市場調査し作品に活かすマーケティングスキルも持ち合わせていました。
キュビズムを生み出し、ゲルニカを完成させた
ピカソを紹介するときに美術の教科書でよく出てくるのがキュビズムという手法です。その手法で描かれのが有名な「ゲルニカ」、「泣く女」という作品。日本ではこの時期の作風がピカソのイメージとして強いのではないかと思われます。
キュビズムとは従来の絵画のように一つの視点から立体的に描くのではなく、複数の視点から見て平面的に表現する手法です。見えていない面も見えてる体で描いちゃう!みたいな感じ。
ゲルニカは現在スペインのソフィア王妃芸術センターという美術館に貯蔵されています。僕もゲルニカ見たさに現地まで行きましたが、このキュビズムによって描かれた大作ゲルニカはなんとも言えない迫力を放っていました。時間を忘れて見入ってしまったのを覚えています。
モナリザ盗難の容疑者だった?
ピカソの意外なエピソードを一つ。1911年にレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」がルーブル美術館から盗まれる事件が起こりますが、なんとピカソはその容疑者として逮捕されたことがあります!
昔、ピカソの友人がルーブルから盗んだ彫刻作品をピカソに売っていた前歴があり、その経緯で友人含めピカソも疑われ、逮捕されてしまったみたいですね。結果的に犯人は別にいて、一週間程度で保釈されました。
モナリザは盗んでないまでも友人がルーブルからの盗んだ美術品を買っていたのが驚きでした。笑
パブロ・ピカソの名言
人はだれしも絵画を理解しようとする。それならなぜ小鳥の歌を理解しようとしないのだろう。
ひらめきは、自分で呼び込めるものではない。わたしにできるのは、ひらめきを形にすることだけだ。
自分には過去も未来もない。ただ現在に生きようが為に絵を描くのである。
今は、もう感動はない。だから、感想が湧くのである。感動には、叫びはあるだろうが、言葉はない。
私は捜し求めない。見出すのだ。
子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。
人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。これは我々の時代にはびこる病気だ。
言葉から見た、ピカソてこんな人!
生きる=絵を描く。呼吸をするように作品を生み出した芸術家
多作の芸術家。という事実もありますが、ピカソの言葉から作品作りはピカソにとって生きることと同類であるのを感じとれます。
生きることは楽しいことばかりではありません。
「芸術は悲しみと苦しみから生まれる。」と彼が言った言葉にもあるように、作品を生み出すことも生きる事と同じで苦しみをともないます。
その苦悩も作品の為の良き過程とポジティブに捉えていたと感じます。良いことも悪いことも今感じた自分の世界をキャンバスに表現する。
「芸術」と書いて「人生」と読む。
そんな言葉が当てはまるのがパブロ・ピカソです。
ピカソの名言からの学び。「自分の感情に素直になる」
自分が感じることに純粋に素直になる。
人間は論理的な生き物です。
感情論ではなく裏付けやデータをもとに伝えられた方が、納得しやすいし、腹落ちしやすい。という事は多々あると思います。
でも、それでも言葉にできないものていうのは確かにあって、なんか面白いや、なんとなく好きとか、わからないけど悲しい。そんな微妙な表現でしか表せない感情てあると思うんですよね。
そういうのを無理やり在る言葉に当てはめて伝えたり、理解しようとしなくてもいいのかな。と、ピカソの言葉を見て感じました。
自分が感じたコトに素直になる。
人と違っても、自分一人だけだったとしても、自分が確かに感じたことがあるなら、それを大切にしたい。
常に自分の視点で作品を生み出したピカソの名言から
その姿勢を学びました。