自分が最も好きなことを続けなさい。そうすれば大きな成功を手にすることができるだろう。
世界3大投資家の一人と言われるジム・ロジャーズ
また世界中をバイクで旅するなど冒険投資家という異名も持っている普通の投資家とは一線を画す人物です。
今日はそんなジム・ロジャーズの名言を紹介し、その言葉たちからの学びである「努力のボーダーライン」について書いていきます。
ジム・ロジャーズとは?どんな人? 生い立ち・生涯・経歴を紹介
5歳で働き始める
ジムロジャーズは1942年にアメリカのアラバマ州に生まれます。父親は化学工場を経営しており、5人兄弟の長男だったロジャーズは忙しい両親の代わりに弟たちの面倒をよくみていました。
また幼少期から野球場で空きビン拾いのアルバイトやピーナッツを売る仕事をしていたといい、苦労した少年時代を過ごします。
学校では優秀な成績だったロジャーズは、高校で首席の成績でした。卒業後は世界最高峰の大学の一つと言われるイェール大学に入り、歴史を専攻します。
アルバイトをきっかけに投資に興味を抱く
そして大学の夏休みにウォール街でアルバイトをしたことがきっかけで、投資に興味を持ち始めます。しかし当時は株式と債券の違いもわからないくらいの素人でした。
イェール大学を卒業した後、オックスフォード大学院の修士課程に進学し政治や経済、哲学などを学びました。この2つの大学で学んだことも、その後の投資事業にとても役立ったと語っています。
1966年に大学院を卒業すると約2年間、アメリカ陸軍に所属します。その任務が終わった1968年に見習いとして再びウォール街で働き始めました。
投資家としての成功と引退
2年後には投資銀行に入社し、さらに投資に熱中していきます。その3年後には世界3大投資家の一人とされているジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを共同で設立し、10年間で約4000%のとてつもないリターンを出しました。
一気に投資家としてのキャリアを駆け上がったロジャーズでしたが、1980年に運営についての考え方の違いから、クォンタム・ファンドを離れ、仕事も引退しました。
その後すぐにオートバイで中国を旅行し、90年代も世界6大陸をオートバイで旅してまわりました。また2回にわたり世界一周を成し遂げ、「冒険投資家」と呼ばれるようになります。
徹底的に調査、分析する投資スタイル
ロジャーズの投資の凄さでよく語られるのが、徹底した調査と分析です。市場だけでなく、国際情勢やトレンドなどの変化も総合的に分析しながら投資を行うスタイルと言われています。
大学で学んだ歴史や経済、また旅で体験した世界各地の状況観察など、多くの学びが彼の投資事業における肥料となりました。
今年(2019年)で77歳になるロジャーズは、2007年にニューヨークからシンガポールに移住しました。それも彼の先見の明であり、経済成長を続けるアジアに次なる投資を見出しています。
ジム・ロジャーズの名言
もがき苦しみ、自分だけの道をつくることより良いことは他にない。
徹底的に調べること。それによって初めて他の人より多くの知識を得ることができる。それは大変な労力を要することだがそのステップこそが人に差をつけられるところだ。
賢明な投資家であるためには、自分自身で経験し、自分の頭で考えることです。
「他人のために正しい行いをする」というのは父からの教えです。「懸命に働く」というシンプルな教えとともに、私の生き方の土台になっています。
自分で調べた会社の株を買いなさい。さもなければ、家で映画を見ているほうがいい。幸運は、常に努力を怠らない人のもとへ訪れる。
数字や資料を読み、その会社や国のことについて徹底的に調べる。それが面倒なら投資なんてしない方がいい。調査するうえで、情熱はとても需要な要素です。粘り強さに加えて、情熱がなければ成功はできないでしょう。
世の中には、とても頭がいいのに成功していない人たちがたくさんいます。容姿端麗でも、才能に恵まれていても、学歴が高くても、まったく芽が出ない人がいる。成功するのは、粘り強くやり続けられる人だけです。だから諦めてはいけません。
言葉から見た、ジム・ロジャーズてこんな人!
一つのことを徹底的に追及した人
ジム・ロジャーズの投資は徹底的に投資先のことを調べることから始まります。その人柄は彼の言葉にも多く見受けられ、その徹底的な姿勢が他の人との差別化につながると彼は語っています。
第二次世界大戦中に生まれ、5歳から働き始める苦労の幼少期を過ごしますが、その体験がロジャーズに努力と一生懸命に取り組むことの大切さを教えました。
そして勉学に励み、世界有数の投資家へと成長していきます。それはロジャーズが労働、勉学、投資とその時その時で徹底した努力をしてきたからでしょう。
一つのことを徹底的に追及した人。それがジム・ロジャーズでした。
ジム・ロジャーズの名言からの学び。[努力のボーダーライン]
努力の限界点を高める努力
「成功のためには努力をしなければならない」それは当たり前のように言われる言葉です。
しかし努力と言ってもその程度は人によって様々です。同じ労力の消費でも、ある人には「精一杯の努力」になることもあれば、ある人には「簡単なこと」に感じることもあります。
と考えると、努力とはどこを基準かにするかでその意味合いが変わってくるモノみたいです。競争が激しい場所で人よりも良い成績、成功を成したいのであれば自分の基準ではなく、文字通り人一倍の努力が必要になってくるのだと、ジム・ロジャーズの言葉をみて感じました。
昨日と同じことの繰り返しではなく、今日は昨日よりも少しだけでも先に進む努力をする。自分の中に限界点を作らないことが大切なのかもしれません。
努力の限界点を高める努力。
圧倒的努力で世界3大投資家の一人となったジム・ロジャーズの名言からそれを学びました。